国際ダンススポーツ財団 日本支部について
IDSF Japan は、イタリアに本部を置く国際ダンススポーツ財団(International Dancesport Foundation: IDSF)の本部直轄 日本支部(International Dancesport Japan)です。
社交ダンス・ダンススポーツの普及、国内大会の開催、海外の IDSF 公認大会への日本選手の派遣サポートを主な使命としています。年齢や経験を問わず、ダンスを愛するすべての方に世界とつながる機会を提供します。
※ 当団体は現在、一般社団法人としての法人化を準備中です。
IDSF(International Dancesport Foundation)は、イタリアを本拠地とするダンススポーツの国際統括組織です。世界各国に支部を持ち、国際大会の開催やダンススポーツの発展に貢献しています。
IDSF は CSIT(国際労働者スポーツ連盟)に加盟しており、スポーツとしてのダンスの地位向上と国際交流の促進を目指しています。
IDSF が守り続ける3つの価値
IDSF は、世界初のダンススポーツ専門財団として設立されました。その使命は、スタンダード・ラテンにおけるカップルダンススポーツの保護・推進・発展です。
IDSF の活動を支える理念は、以下の3つの柱で成り立っています。
スタンダード・ラテンのカップルダンスは、ヨーロッパやラテンアメリカの文化に根ざし、100年以上の歴史を持つ芸術的スポーツです。IDSF は、この歴史と技術体系を次の世代に正しく受け継ぐことを大切にしています。
ダンスを「楽しむ」だけでなく「競い合う」ことで、技術は磨かれ、表現は深まります。IDSF は公正な審査基準と明確なクラス分けにより、すべてのレベルの選手が真剣に競い合える環境を整えています。
カップルダンスは単なるスポーツではなく、人類の文化遺産です。IDSF は、ダンススポーツが持つ文化的価値を守り、世界中の人々がこの豊かな文化に触れられるよう活動しています。
IDSF の大会は、男性1名と女性1名で構成されるカップルによって競われます。これは差別や排除ではなく、ダンススポーツの伝統と競技特性に基づく明確な理由があります。
スタンダード・ラテンの競技ダンスは、リーダー(男性)とフォロワー(女性)がそれぞれ異なる役割と技術を担い、二人が一体となって表現を創り上げるスポーツです。ステップ、フットワーク、ボディアクション、ホールドのすべてが、男女それぞれの身体的特性を活かして設計されています。
ワルツ、タンゴ、サンバ、ルンバ — これらのダンスは、それぞれの発祥地で男女が向き合い、音楽と感情を共有する文化として生まれました。この文化的背景そのものが、競技ダンスの技術体系と審査基準の土台です。IDSF はこの文化遺産をスポーツとして守り、発展させる責務を負っています。
ダンススポーツを他のスポーツと決定的に区別するのは、パートナーシップです。二人の人間が身体を通じて対話し、一つの作品を創り出す。この協力と調和こそが、ダンススポーツの本質であり、審査の最も重要な要素です。男女の身体的・表現的な違いが生み出すコントラストとハーモニーは、この競技に比類ない奥深さを与えています。
IDSF は、すべての人がダンスを楽しむ権利を尊重しています。男女カップル制は、あくまで競技としてのダンススポーツの伝統的な形式を守るためのルールであり、ダンスそのものの多様性を否定するものではありません。
IDSF Japan は、選手の活動を制限しません。
他の団体に所属していても、IDSF Japan の大会に出場できます。他団体の大会に出場することも自由です。選手はどの団体に属しているかではなく、どのフロアで踊りたいかで選ぶべきだと私たちは考えています。
団体の枠を超えて、純粋に競技を楽しみ、成長できる環境。それが IDSF Japan の目指す姿です。
IDSF Japan の会員は、IDSF が公認する世界各地の国際大会に出場することができます。エントリー手続きは IDSF Japan が本部と直接連携して行うため、スムーズに国際舞台への一歩を踏み出せます。
Italian Open(イタリア)をはじめ、International Championships(スロベニア)、CSIT World Championships など、IDSF 公認大会が世界各国で開催されています。これらの大会は、IDSF に登録された選手であれば国籍やレベルを問わず参加が可能です。
IDSF Japan にお問い合わせいただければ、出場を希望する大会の情報提供からエントリーのサポート、現地での注意事項まで一貫してご案内します。初めての海外大会でも安心して挑戦できるよう、丁寧にサポートします。
※ IDSF 公認大会は、各大会の公式エントリーフォームから選手ご自身で直接エントリーすることも可能です。IDSF Japan を必ず経由する必要はありません。手続きや現地情報に不安がある場合のサポート窓口としてご活用ください。
IDSF Japan は IDSF 本部の直轄支部です。日本の選手が海外大会に出場する際、本部との間に余分な仲介が入りません。これにより、迅速な情報共有と正確なサポートが可能になっています。
IDSF の大会では、クラスに応じて踊れるフィガー(ステップ)が明確に定められたシラバス制を採用しています。これは単なるルールではなく、選手を育てるための仕組みです。
競技ダンスの技術には明確な積み上げがあります。基礎的なフィガーの正確な習得なしに高度なフィガーを踊っても、見栄えはしても身体に無理が生じ、本当の上達にはつながりません。シラバス制は「今の自分に必要な技術は何か」を明確にし、着実な成長を支えます。
シラバス制のもう一つの大きな利点は、競技の入口を広げることです。E クラスやD クラスでは使えるフィガーが限定されているため、始めたばかりの選手でも同じ条件のもとで公平に競い合えます。「難しいステップを知らないから出場できない」ということはありません。
シラバスで踊れるフィガーが決まっているということは、審査の基準も明確になるということです。技術の正確さ、音楽表現、パートナーシップ — シラバスの範囲内でどれだけ質の高いダンスができるかが問われます。派手さではなく、本質的なダンスの力が評価される仕組みです。
IDSF Japan の活動
初心者から経験者まで、社交ダンス・ダンススポーツを始めたい方への情報発信。イベント企画や体験機会を通じて、ダンスの魅力を広く伝えています。
Star Cup や全日本選手権をはじめとする IDSF 公認大会を国内で開催。スタンダード・ラテンの各種目で、全レベルの選手が参加できる大会を運営しています。
Italian Open などIDSF公認の海外大会への出場をサポート。エントリー手続きの案内、大会情報の提供、遠征に関するアドバイスを行います。
競技だけにとどまらない、IDSF Japan の取り組み
IDSF Japan の使命は、競技会の運営だけでは完結しません。ダンスが持つ本来の力 — 身体を動かす楽しさ、人と人とがつながる喜び — を、できるだけ多くの人に届けること。そのために、以下の活動を継続的に展開しています。
車いすダンスをはじめ、身体的な制約があってもパートナーと音楽を共有できるダンスの形を大切にしています。インクルーシブな大会・体験会の企画を進め、ダンスの楽しさにアクセスできる人の範囲を広げていきます。必要な配慮は、一人ひとりの声を聞きながら一緒に考えていく姿勢です。
ダンスは3歳から90代まで、生涯にわたって続けられるスポーツです。IDSF Japan では、幼児向けのリトミック的なレッスンから、高齢者の方が無理なく楽しめるペースの教室まで、世代ごとに最適化されたプログラムを企画・支援しています。競技志向の方も、健康維持や趣味として楽しみたい方も、同じフロアに居場所があります。
社交ダンス・ダンススポーツを教える次世代の指導者を、長期的な視点で育てていきます。技術の伝達だけでなく、生徒一人ひとりの身体・心・目標に寄り添える指導力を重視した研修・認定の仕組みを整備中です。指導者の質がそのまま競技人口と文化の厚みを決めると、私たちは考えています。
未就学児から後期高齢者まで、幅広い世代が同じフロアに集まり、ダンスを通じて自然に交流できる場を地域に育てていきます。祖父母世代と孫世代が一緒に踊り、地域の大人と子どもが顔見知りになる — こうしたつながりは、高齢者の孤立防止、子どもの社会性の育成、地域全体の活力の源となります。IDSF Japan は、ダンスを社会的インフラとして機能させることを目指しています。
これらの取り組みに関心のある個人・団体・自治体の方は、お気軽にお問い合わせください。一緒に地域のダンス文化を育てていくパートナーを歓迎しています。
IDSF Japan への入会は現在無料です。
入会をご希望の方、ご質問のある方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。大会への出場やIDSFの活動に関する情報をお届けします。
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